これも想定の範囲内の設問でしたね。
ひとつめは建設部門というか国交省の環境分野の最重要課題である「低炭素都市づくり」についてのまさに王道的な出題でした。
Ⅲ 次の2問題(Ⅲ-1,Ⅲ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(解答問題番号を明記し,答案用紙3枚以内にまとめよ。)
Ⅲ-1 我が国における総CO2排出量においては,都市における社会経済活動に起因することが大きい家庭部門やオフィスや商業等の業務部門と自動車・鉄道等の運輸部門における排出量が全体の約5割を占めている。このような状況を踏まえ,建設環境の技術士として以下の問いに答えよ。
(1)低炭素都市づくりを実現するための方策を3つ具体的に示し,各々の方策が低炭素に寄与する仕組みを述べよ。
(2)その方策のうち,あなたが重要と考えるもの1つについて,その理由を説明するとともに,その方策の実施に当たっての技術的課題を述べよ。
(3)上記の課題を解決するための技術的提案及びその提案の留意点やリスクについて述べよ。
日暈【沖縄県宜野湾市】
面白く感じたのが、低炭素都市づくりの実現方策だけでなく、その方策に対する技術的課題を述べさせ、それに対する解決策、さらにその留意点(やリスク)について述べさせるものでした。
上っ面だけでは撃沈しちゃうと思いますが、環境分野を専門にしているひとだったらなんとか対応できたのではないでしょうか。
とはいっても、SUKIYAKI塾で薦めているAPECさん考案の「骨子法」的にみると、
- 設問での方策とは、骨子法での課題
- 設問での技術的課題とは、骨子法での問題点
- 設問での技術的提案とは、骨子法での解決策
それから問題文最後の留意点やリスクに戸惑ったひとが意外と多かったようですが、これもこのブログで触れてきたように、その解決策が成立する条件(あるいは成り立たない条件)など注釈的なことを根拠とともに書いておけばOKだと思います。
他の部門や科目の問題でもこの「留意点」というのはよく問われています。
技術士の資質として、論理的に課題に対する解決策を提案できることは当然のこととして、実現性のある解決策の提案力、それはつまりは現地の状況にあわせて臨機応変に技術を用いることができるという応用力が確認されるのだと思います。
Ⅲ-2については次回とします。
では!
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