2015年3月23日月曜日

受験申込書の作成について その2.業務経歴

前回のつづき。
部門科目が決まったら、次は『専門とする事項』を決めましょう。
一番無難なのが受験申込案内記載の「選択科目の内容」から抜粋するといいでしょう(下記参照)。

9.建設部門
9-11 建設環境:建設事業における自然環境及び生活環境の保全及び創出並びに環境影響評価に関する事項
(H26年度受験申込書案内より)

全部書くのは大変ですしスペースもありません。わたしの場合は「自然環境の保全及び創出」としました。
ここであまりオリジナルな文言を使ってもアピール度は低いです。
5行の業務経歴に挙げた業務を包括するように、そしてできるかぎり簡潔にまとめるのがイイと思います。

そのほか申込書の1枚目に関することは、来週4/1(水)に正式に受験申込案内が発表されてからそれをよくよくチェックして記載するようにしてください。

はるみとみゆき
【東京都中央区銀座 数寄屋橋交差点】

ここからは口頭試験時に試問材料となる申込書2枚目に書くべきことを取り上げます。
1.研究内容
大学院での研究経験があれば、受験経験年数に加算する必要があるひとはもちろんのこと、そうでなくとも、さらには受験する部門科目とは関係ない研究内容であったとしても、とにかく空白にすることなく、キッチリ記入しておきましょう。
技術士は文部科学大臣が認定する科学技術に関する資格なのですから、大学院という高等教育(研究)機関での履修経験はプラス評価されます。
研究内容欄には、修士や博士論文のタイトルそのままでもイイんですが、よりアピールするには試験官の興味を引くような、素人でもわかるレベルのくだけた内容にすることをオススメします。

2.業務内容
①経験年数は足りているか
ここで一番大事なことは、大学院における在学期間(最大2年)と勤務先における従事期間の年数合計が受験資格を満たすこと、です。監督下で4年、それ以外だと7年以上になっているか注意してください。
そして可能であれば受験資格を満たすギリギリの年数ではなく、余裕を持って長めに(実際に従事した年数を)書いておいてください。
ここをクリアしたらとりあえず書類は受理され筆記試験は受けられます。

②技術士に相応しい業務内容か
技術士とは?受験申込案内にも記載されていますが、ここは科学技術に関する業務について書くことが求められています。
では科学技術に関する業務とは?
これまた受験申込案内によると、
「科学技術(人文科学のみに係るものを除く。)に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価(補助的業務を除く。)又はこれらに関する指導の業務」とあります。これを満たしていることが最低条件です(難しく考える必要はありません)。

③部門科目に相応しい業務内容になっているか
つぎに記載した業務内容が受験する部門科目に相応しいかどうかチェックしてください。意外なことにここをおざなりししているひとがままみられ、せっかく筆記試験に合格した暁にも口頭試験で泣きを見ることになってしまう恐れがあります。
※5行全てこれを満たしている必要は必ずしもないようですが、やはり満たしているに越したことはありません

④成長が伺えるか
5行の経歴ですが、技術士として相応しい5つの業務を選りすぐるのも結構ですが、やはり口頭試験で確認されるように、技術者としての成長過程が伺えるよう表現することをオススメします。
ご自分の経歴を成長段階に応じて5つに区分けし、それぞれの代表業務を書くことが出来たら理想的です。
※必ずしもそうしなければならないというものではありません

⑤経歴の証明を受ける、省略する場合は書類をそろえる
上記の経歴は証明を受けなければいけません。
何パターンかあるのでご自分がどれに該当するかはしっかり確認して、正しく証明を受ける(あるいは必要書類を添付して証明を省略する)ようにしてください。

業務内容の詳細については次回とします。

では!

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