亜熱帯気候のここ沖縄でも気温が13℃ちかくにまで下がり、現場ではいちにち北風吹きっさらしで凍えています。
こういうときは海に手をつけると23℃くらいなので一瞬だけ温く感じますが、ダムなどの現場では気温と同じくらいに下がるのでそれはもう大変です。肌がひび割れしそうで水仕事が本当にキツイですよね。
そんな辛い季節のダムですが、国交省の報道発表によりますと「ダム再生ビジョン」なる動きがあるようです。
こういう動きは今後の試験問題出題ジャンルを占う意味でもすごく重要です。
まだビジョンが策定されているわけではないのですが今後注目しておくべきでしょう(策定されたら超注目です)。
ダム関連の過去問をピックアップしてみると、平成28年度はダムを含む淡水域の富栄養化対策についてⅡ-1で問われました。そのほかダムに限ったわけではありませんが水質保全ものだけでなく生きもの保全系(外来種対策系)などが出題されています。
案内文にもあるとおり(特に太青字)、防災や利水のみならず、再生可能エネルギー、長寿命化、自然環境保全、水環境改善などにも関連していることが明記されています。これらのテーマで自由に記述せよ(ダムに限らないという意味です)、というようなときにももちろん使えます。
建設部門の河川砂防だけでなく、われわれ建設環境の技術者もこの検討会を踏まえたダム再生に関するビジョンをしっかりと描けるようにしておくべきでしょう。
特にその背景となる部分は諳んじられるようにしておくと、いろんな回答論文に使えるハズです。
着工から40年余りの真栄里ダム
【石垣市】
「ダム再生ビジョン検討会」の開催について
~ダム再生ビジョンの策定に向けて~
平成29年1月23日
平成27年の関東・東北豪雨や平成28年に相次いで発生した台風などにより、近年、深刻な水害が頻発している一方、渇水による取水制限が毎年のように全国各地で発生しています。
また、水力などの再生可能エネルギーの導入を積極的に推進するとされていることなどにも対応することが必要となっています。
さらに、ダムの長寿命化を図り効用を永続させることや、自然環境や水環境の改善を図ることが重要となっています。
このような状況の中、既存ダムを有効活用したハード対策・ソフト対策の実施事例が積み重なってきており、また、高度な施工技術や降雨観測技術等、これらの対策を支える技術が進展してきています。
これらを踏まえ、今後、既存ダムを有効活用するダム再生の取組をより一層推進していくため、それに必要となる方策を示す「ダム再生ビジョン」の策定に向けた検討を行う「ダム再生ビジョン検討会」を設置し、第1回検討会を下記のとおり開催します。
添付資料
報道発表資料(PDF形式)
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