2018年7月17日火曜日

技術士試験 Ⅱ-2-1

つづいて「選択科目」に関する応用能力について試される選択科目Ⅱ-2です。
いやぁビックリしましたね!
2問とも第一種事業の環境アセスでした!
中身を見ると「計画段階配慮書」と「調査・予測及び評価手法」に分かれています。
まずは道路事業の計画段階配慮書(計画段階「環境」配慮書?)から。

Ⅱ-2 次の2設問(Ⅱ-2-1,Ⅱ-2-2)のうち1設問を選び解答せよ。(解答設問番号を明記し,答案用紙2枚以内にまとめよ。)

Ⅱ-2-1 環境影響評価法に定める第一種事業に当たる道路事業が計画されており,計画段階環境配慮書(以下,「配慮書」という)の手続きを行う必要がある。あなたは配慮書作成の責任者として手続きを行うに当たり,以下の問いに答えよ。

(1)計画段階配慮事項として「生態系」を選定した場合において,その調査,予測及び評価の手法を選定し,各手法の概要を説明せよ。

(2)この道路事業の位置等に関する複数案を2つ設定し,各案の相違点が明確になるように留意し,各案の概要を説明せよ。

(3)(2)で選定した複数案ごとに,(1)で選定した手法による予測・評価結果を説明せよ。


STUDENT DRIVER
【沖縄県中城村】

第1種事業であることを設定することは言わずもがな(過去問に真面目に取り組んでいた方はバッチリだったですよね?)、計画段階なのですから複数案が肝になるわけですが、問題文のほうで複数案を2つ設定することが求められましたね。
道路事業での複数案というのはそんな難しくないのではないでしょうか。相手が「生態系」への配慮のための複数案なので、「生態系」への影響を回避する仕方(というか回避案に限らないわけですが)を2つ設定すればいいと思います。ひとつは効率性(経済性優先)の案ともうひとつが環境負荷が低い案、でもイイし、2つとも環境負荷低減案でもいいです。環境負荷が低い案は、迂回案、トンネル案、橋梁案等々いろいろありますよね。もちろん迂回案1、迂回案2でもOKです。まっ、でも限られたスペースで各案の相違点が明確になるように記述するには全然違う案にしたほうが書きやすいかもしれません。

計画段階配慮手続に係る技術ガイド
道路環境影響評価の技術手法(平成24年度版)

とにかく、建設環境の技術者であればスラスラ書いてほしい問題です。
これが書けないようでは厳しいことを言うようですがまだまだです。「出直してこい」と言われても仕方ありません。
と、昨年どおりの出題内容でした!

3 件のコメント:

  1. 計画段階「環境」配慮書?とクエスチョンマークを付けられていますが、環境影響評価法第三条の三で「計画段階環境配慮書」と書かれていますので、「計画段階環境配慮書」で正しいと思います。

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  2. 同じ内容のコメントを投稿しましたが、反映されないようなので、もう1度投稿します。
    (重複投稿になったらすみません。)

    記事中に「計画段階配慮書(計画段階「環境」配慮書?)」と、「計画段階配慮書」が正しく、「計画段階環境配慮書」が正しくないような表記が見られますが、環境影響評価法第三条の三では、「計画段階環境配慮書」と書かれているので、こちらが正しいと思いますが、いかがでしょうか。

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    1. 道路屋さん
      コメント確認が遅れ(ご投稿から2年も経過しています)、たいへん申し訳ございませんでした。そして貴重なコメントをお寄せくださりありがとうございました。ご指摘の通りだと思います。勉強になります。
      今後ともどうぞよろしくお願いします。

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