2023年3月31日金曜日

地中熱利用にあたってのガイドライン(第4版)

本日深夜、ついにタモリ倶楽部が終わってしまいますね。。。
テレビをあまり見ないわたしですが、数少ないレギュラー番組でした。といっても実は沖縄での放送は数か月遅れなのでまだまだ放送は続きます(と思います)。それでもやっぱり寂しいですね。時は移ろうなぁ。。。

時といえば、出願書類の作成は進んでますか?
時間があるようで意外とありません。慌てて提出することのないようにしてください。技術士の指導、特に令和からの技術士試験を把握している技術士の添削も受けていないと口頭試験後に、そして最終合格発表のときにとても悔いることになってしまいます。いまできることを先延ばしせず取り組んでみてください。
令和5年度 技術士第二次試験 受験申込書様式(リンクはわたしのブログです)

そしてこの機会に技術士コンピテンシーをしっかりおさらいして、筆記試験対策にも活かすとよいと思います。技術士コンピテンシーを意識しながらの回答が記述できるとそれだけ得点アップにつながり、それがそのままA評価に直結するはずです。

今回は環境部門のかた向け、それも環境保全計画を受験するかた向けのネタを紹介します。
再生可能エネルギーについては脱炭素の世界的な潮流、それを受けての国を挙げての取り組みもあって試験的にも重要なテーマのひとつですよね。
再生可能エネルギーというと、まずは太陽光、ついで風力になろうかと思いますが(老舗の水力も忘れてはいけませんが)、地中熱というのも注目に値するエネルギー源です。
再生可能エネルギーとしての地中熱の利用とは、外気温と地中の熱との温度差を利用して効率的な冷暖房等を行うものです。地中の温度というのは地下10~15mの深さになると年間を通して温度の変化がほぼなくなるため、夏は外気温よりも低く、冬は外気温よりも高くなります。この温度差を利用したものになります。

地中熱については、令和元年度(2019年度)の環境部門環境保全計画で出題されました。
Ⅱ-1-4 地中熱とはどのようなエネルギーか説明し,その利用方法について述べよ。

設問前半のどのようなエネルギーか、については上記に記載した内容でOKですよね。後半の利用方法については、今回紹介するガイドラインをもとに記述するとバッチリです。そのガイドラインがこのたび改訂されましたので取り上げました。
特に「地下水・地盤環境の保全に留意しつつ」といった点に留意しながら理解しておくと、もしかしたら選択科目Ⅱ-2のほうで出題されても対応できると思います。

タモさん御用達にして空耳の聖地
【東京都港区南麻布】


2023年03月28日 
  • 水・土壌

「地中熱利用にあたってのガイドライン」の改訂について

環境省では、平成30年3月に「地中熱利用にあたってのガイドライン(改訂増補版)」を公表しておりますが、地下水・地盤環境の保全に留意しつつ、地中熱利用の一層の普及促進を図るため、この度第4版として改定を行いました。

経緯

我が国は、地球温暖化対策としてパリ協定に定める目標を踏まえ、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、2030年度に温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目指し、さらに50%の高みに向けて挑戦を続けることを宣言しました。脱炭素社会の実現のためには、再生可能エネルギーの導入が求められており、再生可能エネルギー熱の一つである地中熱の更なる利用を普及促進することが重要となります。
地中熱は再生可能エネルギーの中でも、天候や地域に左右されず年間を通して一定の温度で安定しており、大気中へ排熱を出さないといった特徴があります。
このたび、地下水・地盤環境の保全に留意しつつ、地中熱利用の一層の普及促進を図るため、新たに得られた知見・事例等の追加や内容の充実を行い第4版として改訂を行いました。

主な改訂内容

(1)新たに得られた知見・事例等を追加

①実際の地中熱導入事例の紹介としてZEB・ZEHへの導入事例を7つ追加
②地中蓄熱に関する技術および事例を追加

(2)内容の充実

①地中熱の普及状況について今年度の調査結果を踏まえてデータを更新
②地中熱利用ヒートポンプに関する配慮事項(留意点・工夫)を充実
③約20の図表データを更新

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