2024年4月2日火曜日

生物の生息・生育・繁殖の場としてもふさわしい河川整備及び流域全体としての生態系ネットワークのあり方

新年度になりました。異動や転職など立場や勤務先が変わったひともおられると思います。あるいは技術士登録が済み、晴れて技術士として活動するかたもいらっしゃいますよね。皆さん、新しい環境でさらなるご活躍をされますことを祈念いたします!

わたしはといいますと、特に変わり映えしません。淡々と粛々と活動して参ります。それでも県の委員なども担っているので、責務を果たすべく、気持ちを引き締めさらなる精進に努めます。

受験申込書の締め切りがあと2週間と迫るなか、わたしの講座の受講生の皆さん、だんだんと書類の内容が技術士に相応しい感じに仕上がってきています。
メールでのやり取りを繰り返すうちに、試験で求められる技術士コンピテンシーをご自分の業務に落とし込めるようになります。技術士コンピテンシーの理解が進むと、なにより技術士としての相応しさが備わってくるのが実感してもらえると思います。そうすると、次の関門である筆記試験に向けて勢いづくのではないでしょうか。技術者としての成長(というか発見)をそばで見守れることが何より嬉しいです。

まだ取り掛かっていないというひともあと2週間ありますから、早く目覚めて、そして奮起し、最後はなんとかカタチにしてください!

それにしても沖縄は渇水が続いていて、ダムの貯水率も50%を下回った状態が数か月も続いています。このまま雨が降らないと10年以上ぶりに断水を断行しなくてはいけなくなるぞ、アラートが発せられています。
わたしが沖縄に引っ越した30数年前は毎年のように夜間断水などの給水制限がありましたが、ダム建設が進んだ平成中期以降、断水とは無縁の暮らしを享受していました。
それにしても雨が降らないと渇水、逆に雨がいっぺんに降りすぎると洪水になります。人間も生きものなので「水」は欠かせないとはいえ、社会資本がある程度整った令和でも、やっぱり「雨水」には振り回されますね。。。

というわけで(?)今日は流域治水について取り上げます。
なんだかんだ言って建設部門のメインですよね。なかには「流域治水における河川環境の保全・創出の取組強化」についても取り上げられています。建設環境のひとはこちらも漏れなくチェックしておいてください。

広瀬川澱緑地
【宮城県仙台市】

令和5年度の流域治水の取組の進展について
~令和6年度からの流域治水のさらなる加速化に向けて~

令和6年3月29日

令和5年度においても流域治水の取組が全国で進展しています。令和6年度からの予算制
  度の拡充や水災害リスクを自分事化し流域治水の取組主体を増やすための取組等、流域治水
  の現場レベルでの実践をさらに加速化していきます。

〇 流域治水の取組の進捗
 ➣ 一級水系において、指標として見える化した7つの代表的な取組内容が進捗しました。(別添1)

〇 流域治水に係る予算制度の拡充
 ➣ 令和6年度から、浸水や土砂災害の危険が高い地域における流域対策を一層推進するため、河川、砂防、下水道、まちづくり等のあらゆる分野において流域治水の取組に資する予算制度を拡充します。(別添2)

〇 特定都市河川の指定拡大
 ➣ 令和5年度には、肱川水系、鳴瀬川水系、高城川水系、石狩川水系、一宮川水系、利根川水系、最上川水系、甲突川水系、新川水系、稲荷川水系及び阿武隈川水系の11水系159河川が特定都市河川に指定され、また、特定都市河川指定等の予定時期を示すロードマップを全国の27水系で公表しました。(別添3)

〇 水災害リスクを自分事化し、流域治水に取り組む主体を増やすための取組
 ➣ 住民や企業等のあらゆる関係者による、持続的・効果的な流域治水の取組の推進に向け、行政の働きかけに関する普及施策の体系化と行動計画をとりまとめました。この行動計画に基づき、流域治水ロゴマークの決定等の普及施策の取組を進めてきました。今後、更なる水災害リスクの自分事化を図るとともに、流域治水に取り組む主体を増やすための取組を推進していきます。(別添4)

〇 流域治水における河川環境の保全・創出の取組強化
 ➣ 今後の河川環境施策を着実に進めていくために、令和6年2月から「生物の生息・生育・繁殖の場としてもふさわしい河川整備及び流域全体としての生態系ネットワークのあり方検討会」を開催し、3月に提言(案)を公表しました。(URL:https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/seitai_network/index.html

〇 土砂災害リスクを踏まえた防災まちづくりの推進
 ➣ 居住誘導区域等における防災まちづくりと連携した砂防関係施設の重点的な整備に向けて、まちづくり連携砂防等事業が新たに逗子市、雲南市、長崎市で開始されました。(別添5)

〇 関係省庁、流域関係者との連携強化
 ➣ 令和6年3月に「流域治水の推進に向けた関係省庁実務者会議」を開催し、関係省庁間の連携強化を進めています。(URL:https://www.mlit.go.jp/river/kasen/suisin/renkei001.html
 ➣ 令和5年度の出水期において、全国のべ181ダムで事前放流を実施し、洪水に備えました。
   (URL:https://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo04_hh_000221.html
 

添付資料

報道発表資料(PDF形式)PDF形式

別添資料(PDF形式)

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