2014年8月3日日曜日

技術士第二次試験 選択科目Ⅱ-1

筆記試験、お疲れさまでした。
四国ではたいへんな大雨に見舞われているようですが、ここ沖縄では昨年に引き続き台風の影響もなく(数日前にかすっただけでした)、ふつうに暑いさなかで試験が実施されました(室内はもちろんクーラー完備で、今年はやや寒かったかもしれません)。

皆さん、どうだったでしょうか。

記述問題の設問内容については昨年同様に建設環境の王道を行く出題分野だったですね。
要求レベルも順当だったし、出題方法も昨年と変化はなかったので、昨年度試験を踏まえていればそこそこ準備できたのではと想像します。

今年も試験監督をしたのですが、昨年に比べて記入ミスの答案も少なく、安堵しました。
添削等で関わった受験生のひとからも連絡が入り、控えめながら自信のほどが伺える文面でしたので嬉しく思っています。
10月30日が早くも待ち遠しいですね~

まずはクールダウン【那覇市牧志公設市場】

それでは以下に、試験問題(記述もの)を振り返ってみましょう。

まず、専門知識の4つの設問から2問を選ぶスタイルでした。
  • 生物多様性の4つの危機
  • ヒートアイランド現象
  • 循環型社会
  • 下層DO
全部、建設環境の王道ネタなので、サプライズはなしですね。
特徴としては、ただ上記の内容を説明させるのではなく、それぞれ「建設分野」との絡み具合を書かせるよう仕向けていましたね。
この辺の建設分野との関係を表現できると、誰が読んでもA評価論文になると思います。

唸ったのは4番目の下層DOですね。
昨年は選択Ⅲの課題解決問題で出題された湖沼や閉鎖性水域の水質分野からの問題が、今年は選択科目Ⅱ-1で登場しました。
しかも巷でひそかに話題の下層DOが取り上げられました!
これは以前に紹介したネタ(2014年2月18日投稿)でもありましたので、それを読んでくださっていたらもしかしたらズバリ賞だったのではないでしょうか。
下層DO及び透明度の環境基準設定に向けた動き


9-11 建設環境【選択科目Ⅱ】
Ⅱ 次の2問題(Ⅱ-1,Ⅱ-2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えること。)

Ⅱ-1 次の4設問(Ⅱ-1-1~Ⅱ-1-4)のうち2設問を選び解答せよ。(設問ごとに答案用紙を替えて解答設問番号を明記し,それぞれ1枚以内にまとめよ。)

Ⅱ-1-1 「生物多様性国家戦略2012-2020」において示されている生物多様性の4つの危機について,それぞれの危機を引き起こす要因と生物多様性への影響を説明せよ。
 また,4つの危機のうち建設分野に関係の深いものを1つ選び,先に示した危機を引き起こす要因を対象に,必要と思われる対策の概要を述べよ。

Ⅱ-1-2 ヒートアイランド現象の原因と考えられるものを3つに大別して,それらについて概説せよ。また,それぞれの原因を緩和するための建設分野における具体的対策を述べよ。

Ⅱ-1-3 平成12年に「循環型社会形成推進基本法」が公布され,社会資本整備の面からも循環型社会の構築が進められているところである。本法制定の背景を2つ述べよ。
 また,建設分野において,循環型社会の構築に重要と思われる施策とその概要を2つ述べよ

Ⅱ-1-4 湖沼や閉鎖性内湾の環境を表す指標として,下層溶存酸素量(以下,「下層DO」という。)が重要であるとの認識が高まってきている。下層DOが環境を表す指標として重要となってきた理由について述べよ。対策の原理が異なる下層DO改善に係わる対策を2つ挙げ,それぞれの対策の原理を説明せよ。

Ⅱ-2は次回とします。

では!

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