2025年7月25日金曜日

環境部門 必須科目Ⅰ 地球の3つの危機と循環型社会形成

それでは環境部門の問題文を取り上げます。まずは必須科目から。

19 環境部門【必須科目Ⅰ】
Ⅰ 次の2問題(Ⅰ-1,Ⅰ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(解答問題番号を明記し,答案用紙3枚を用いてまとめよ。)

Ⅰ-1 環境基本法第15条の規定に基づく第六次環境基本計画が,令和6(2024)年5月に閣議決定された。人類の活動は環境収容力を超過しつつあり,その結果,自らの存続基盤への脅威となるような,気候変動,生物多様性の損失,汚染という地球の3つの危機に直面するに至っている。この危機を踏まえて,以下の問いに答えよ。

(1)環境部門における技術者としての立場で多面的な観点から3つの技術課題を抽出し,観点を明記したうえで,その技術課題の内容を示せ。

(2)前問(1)で抽出した技術課題のうち最も重要と考える技術課題を1つ挙げ,その技術課題に対する複数の解決策を,環境部門の専門技術用語を交えて示せ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生ずる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。

(4)前問(1)~(3)の業務遂行に当たり,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。

やっぱり第6次環境基本計画から出ましたね。まぁ当たり前ですが。そこから今回は3つの危機が問われました。

応用生態工学会国際シンポジウム@東京工業大学(現・東京科学大学)
【東京都目黒区】

Ⅰ-2 第五次循環型社会形成推進基本計画(令和6(2024)年8月閣議決定)では,循環経済への移行を関係者が一丸となって取り組むべき重要な政策課題として位置付けるとともに,循環型社会形成に向けた取組の中長期的な方向として,5つの重点分野を提示している。また,同計画の決定に先立って公表された令和6年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書では,このうち3つの重点分野の趣旨が,同計画策定のポイントとして,次のとおり示されている。

①資源循環のための事業者間連携によるライフサイクル全体での徹底的な資源循環
②多種多様な地域の循環システムと地方創生の実現
③適正な国際資源循環体制の構築と循環産業の海外展開の推進

 このことを踏まえて,以下の問いに答えよ。

(1)上記の3つのポイントのうち1つないし複数の中から,環境部門における技術者としての立場で多面的な観点から3つの技術課題を抽出し,観点を明記したうえで,その技術課題の内容を示せ。

(2)前問(1)で抽出した技術課題のうち最も重要と考える技術課題を1つ挙げ,その技術課題に対する複数の解決策を,環境部門の専門技術用語を交えて示せ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生ずる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。

(4)前問(1)~(3)の業務遂行に当たり,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。

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