2012年2月26日日曜日

生物多様性国家戦略2010の点検結果

COP10 が名古屋で開催されたのが2010年の夏くらいでしたっけ?
あれから1年以上の時間が経過し(感覚的には2、3年前のことのようにも感じます)、最近では「生物多様性」なる文言も巷で見聞きする量がすっかり減ってしまいました。
比較的専門分野といえる私の周りでさえこうなのだから、一般のひとにとってはもうほとんど意識の外にあるのかもしれません。

COP10開催の1~2年前はそれこそCOP10に向けてのアピールのため、関係省庁、外郭団体、大企業等からかなりの資料が発表されたものです。
たとえば国土交通省の取組について→パンフレット「環境の創造と継承を目指して」(PDFファイル6.57MB)
環境省から生物多様性関連のパンフレット・報告書のいろいろを掲載しているURL→ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/wakaru/library/index.html

しかし開催後は、名古屋議定書と愛知目標についてまとめた資料くらいでしょうか→「生物多様性条約COP10の成果と愛知目標(パンフレット)」(11MB)

そして2011年3月に東日本大震災が発生し、世の中はそれどころではない状況になりました。

いま日本の一番の課題は、「震災からの復興」です。
その復興あたり、「生物多様性」の視点というのは優先順位は低いかもしれませんが、しかしわれわれ建設環境分野(の特に自然環境系)の技術者は忘れてはいけないと思います。
つまり、筆記試験の際にはどんな設問であろうともこの「生物多様性」の視点を論文に盛り込むべきです。

。。。。と書きながらも私自身は実は少し忘れかけていたところもあったわけですが、スヌーズのごとくタイミングよくこの2月初旬に環境省から生物多様性国家戦略2010の実施状況の点検結果が発表されました。

白米千枚田【能登半島北部にて】

生物多様性国家戦略2010の実施状況の点検結果及びそれに対する意見募集(パブリックコメント)の結果について(お知らせ

 生物多様性国家戦略関係省庁連絡会議では、平成22年3月に閣議決定された生物多様性国家戦略2010に基づく施策等の実施状況について点検結果を取りまとめました。本案については、平成23年11月25日(金)から平成23年12月26日(月)までの間、意見募集(パブリックコメント)を行い、1件の意見提出がありました
1.点検について
 平成20年6月に生物多様性基本法が施行したことを受け、平成22年3月に同法に基づく生物多様性国家戦略2010が閣議決定されました。生物多様性国家戦略2010では、同戦略に基づく施策等の実施状況について、関係省庁が自主的な点検を行い、生物多様性国家戦略関係省庁連絡会議が取りまとめ、中央環境審議会に報告することとしています。
 今回の点検は主に平成22年3月から平成23年7月までの施策等を対象としており、以下の内容で構成されています。
◆点検結果の構成
第1章 4つの基本戦略に関する取組状況について
1.「生物多様性を社会に浸透させる」に関する取組
2.「地域における人と自然の関係を再構築する」に関する取組
3.「森 ・ 里 ・ 川 ・ 海のつながりを確保する」に関する取組
4.「地球規模の視野を持って行動する」に関する取組
第2章 生物多様性の保全及び持続可能な利用に関する行動計画の点検結果
1.数値目標の点検結果
2.具体的施策の点検結果
2.意見募集(パブリックコメント)について

-以下略-

詳しくはコチラ→生物多様性国家戦略2010の実施状況の点検結果及びそれに対する意見募集(パブリックコメント)の結果について(お知らせ)

では!


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