2012年6月12日火曜日

筆記試験突破のカギその3 専門知識

思いのほか大好評となってきた『筆記試験突破のカギ』シリーズ、本日は専門知識について投稿します。

技術士とは、高度な専門知識をもち応用能力を駆使できる技術者に与えられる資格なのですから、そもそも当該分野の専門知識がなければ話になりません。
分野ごとに踏まえておくべき法律、マニュアル、指針、書籍、それから施策の方向性などがあり、技術士(にふさわしい技術者)はこれらを当然踏まえて業務に、そして試験にあたらねばなりません。

「専門知識」が足りないと、Bグループから問題を選択する際に、自信を持って選べない、という事態に陥ります。この時点でかなり不利な状況となります。

専門知識の習得は、受験を決意してから一朝一夕に身につくものではありません。

・・・が、実は皆さん既に一定以上のレベルには達しています。
それは1次試験に合格している(あるいはJABEE認定コースを修了している)からです。
さらに2次試験の受験資格があると認められたのですから、一定期間以上の実務経験を積んでいるわけです。
つまり専門分野の基礎知識(略して専門知識)があるわけです。

ただし、せっかくの専門知識が断片的なままになっていて体系的に整理されていないと応用が利かないため試験官を納得させられる表現が書けません。
さらには最新の動向を把握しておかないと、見当違いな提案内容となってしまいます。
つまり不合格です。

北海道のみちはどこまでもまっすぐだ【フレペの滝 遊歩道 知床国立公園】

この専門的知識があることをアピールするために、
①効果的なネタを、
②手軽に収集することができ、
③体系的に整理されていて、
④最新の動向が把握できるのが…
省庁や関係外郭団体のHPに掲載されるような行政資料です!!

これまでに出題された問題文をみると、その出題のもとになった資料が必ず存在します。
こういった資料については確実に押さえておかなければ合格することは厳しいでしょう。
特に最近の問題文にはこの元となる法律や資料名が挙げられています。
過去問を参考にして、だいたいどういったクラスの資料が問題として使われやすいのか、の感覚を研ぎ澄ます努力(意識)も必要です。

これは選択科目だけでなく、建設一般、環境一般にも通用します。
国土交通白書や環境白書の最新刊の発刊を待たずとも、ちょこちょこ発表される行政資料に普段から目を通しておく習慣をつけておくべきだと思います。

しかし闇雲に資料を収集しても結局のところ身につきません。
まずは今の自分に足りないのは何か?を把握する必要があります。

手っ取り早く自分の弱点を把握するためにオススメなのが、前々回に紹介した合格論文を読んでわからない部分を調べることです。
自分の専門分野に近い論文をなるべくたくさん読み漁って、論文中の単語、施策、法律、マニュアル等でわからない部分が出てきたら、それをインターネット等で調べましょう。

もう試験まであとひと月半しかありません。
いかに効率よく勉強を進めるか、あるいは専門知識を体に叩き込むか、という課題を達成する技術も、技術士を目指す技術者には必要な技術なのだと思います。

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