2022年5月4日水曜日

令和4年度技術士第2次試験 要チェック分野まとめ(Ⅰ)

GWも折り返しに入りました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。コロナ禍ではありますが、これまで2年間にも渡ってほぼ自粛していたぶん、海に、山に、知らない街に繰り出して人間らしい活動をされているひとも多いことと思います。そんななかでも隙間時間を作って机に向かっているひともいらっしゃることでしょう。頑張ってください!

そんなかたに参考になればと、出題ジャンル予想をまとめた要チェック分野まとめ、最後に必須科目Ⅰ、令和元年から復活した記述式(解答用紙3枚)です。
「技術部門」全般にわたる専門知識,応用能力,問題解決能力及び課題遂行能力に関するもので,
現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から,多面的に課題を抽出して,その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。
とのことです。
部門共通というところがミソですね。
建設環境は建設部門ですので、いまいちど建設部門なのだと認識してください。暗示にかけてもいいです。
とにかく環境系のひとは「建設部門だ」という意識がたいへん低いです。

平成30年度以前はマークシートだったわけで近年の傾向もなにもないのですが、平成24年度試験以前のⅡ-1&2の出題テーマは参考になると思います。
では具体的にどういったことが出題されていたのか、見てゆきましょう。

①廃棄物
②風水害

①担い手確保
②戦略的なメンテナンス

①生産性向上
②国土強靭化

①防災・減災に向けた社会基盤の整備
②地球環境問題3つの視点

H23
①今後の社会資本整備
②建設産業の活力回復

H22
①防災・減災対策
②海外での社会資本整備

H21
①低炭素社会の実現
②高度化細分化した技術

H20
①アセットマネジメント
②技術力の維持・向上

H19
①地域活性化
②大量退職に伴う技術継承

こうしてみると「●●における社会資本整備のあり方」を問う問題ばかりですね。
●●には、限られた予算、人口減少、労働人口減少、少子高齢化、グローバル社会、激甚化する災害、インフラ老朽化、環境保全、ICTといったあたりになろうかと思います。
これすべて「国土のグランドデザイン2050」から取っています。

令和3年度は廃棄物(循環型社会構築)と風水害(防災減災)でした。どちらも建設部門の大テーマなので例年通りの想定内だったといえると思います。令和元年度、令和2年度とも上記「国土のグランドデザイン2050」で取り上げられている王道テーマでした。今年度もこの傾向が続くと思います。へんに捻らず王道テーマで多面的な課題を抽出してそれを解決する骨子を作成しておけばOKだと思います。

まずは令和3年版国土交通白書2021はあらためて目を通しておいてください。キーワードや課題を拾うくらいだったら概要版でも結構です。
その令和3年の白書といえば「危機を乗り越え豊かな未来へ」がサブテーマでした。

現在我が国が直面する2つの危機
(1)新型コロナウイルス感染症
(2)災害の激甚化・頻発化
により加速化した変化及び顕在化した「課題」について、次の5つの観点
①社会の存続基盤の維持困難化
②災害リスクの増大や老朽化インフラの増大
③多様化を支える社会への変革の遅れ
④デジタルトランスフォーメーション(DX)の遅れと成長の停滞
⑤地球温暖化の進行
で分析・整理されています。
多面的な課題と課題に対する取り組みの方向性まで示されています。これに沿ったはなしを書けば無難にA評価ではないでしょうか。

とまぁなんだかんだ書きましたが、やはり目玉としては「脱炭素」ですかね。
2030年目標を達成するためには建設分野としてどんな課題があってそれをどう解決すればよいか、ということが出題されると思いますよ。
そして次点としては「DX」ですかね。
この2つのうちの1つは出題されるんじゃないかと踏んでいます。

池間大橋
【沖縄県宮古島市】

いずれにしろ、選択科目Ⅲと同様、なにがテーマとなっても建設部門の技術者としての対応はそんなにはバリエーションはないと思います(解答ネタ、解答パターンとして)。
あらかじめ上記のテーマごとに骨子を整理しておけば試験当日は出題テーマに合わせてアレンジする程度で対応できると思います。

わたしの講座です。論文の添削を受けたい方はぜひどうぞ。

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