2024年6月8日土曜日

R6環境部門の要チェック分野まとめ(Ⅰ)

前回まではこのブログのメイン科目である建設部門の建設環境向けでしたが、今回から環境部門自然環境保全の出題ジャンル予想をまとめた要チェック分野まとめ、まずは環境部門共通の必須科目Ⅰ、記述式(解答用紙3枚)です。
必須科目Ⅰでは下記について問われます。
「技術部門」全般にわたる専門知識,応用能力,問題解決能力及び課題遂行能力に関するもので,現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から,多面的に課題を抽出して,その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。

環境部門はハッキリ言って「第5次環境基本計画」から出題されます。これに尽きます。。。と書きましたがつい先日「第6次環境基本計画」が閣議決定されましたね。ぜひ6次のほうをチェックしてください。案の段階で昨年度よりいろいろ情報は出ていたわけですから。
令和2年度試験でそのものズバリ出題されましたが、今後も手を変え品を変え出題されるはずです。
第6次環境基本計画の特徴としては、
・本計画は、第一次環境基本計画が策定されてからちょうど30年という節目に策定される環境基本計画であり、「現在及び将来の国民一人一人のウェルビーイング/高い生活の質」の実現を環境政策の最上位の目標として掲げた、という点が大きな特徴です。
・現在、私たちが直面している気候変動、生物多様性の損失、汚染という地球の3つの危機に対し、早急に経済社会システムの変革を図り、環境収容力を守り環境の質を上げることによって、経済社会が成長・発展できる「循環共生型社会」の実現を打ち出しています。
その肉付けにあたって環境白書だとか環境省から報道発表される環境分野の施策に関する資料などを参考にしてください。

では具体的にこれまでどういったことが出題されていたのか見てゆきましょう。
①持続可能で強靭な社会経済を実現するためのアプローチ
②放射性物質汚染冷却水等の処理水の海洋放出

昨年のわたしの予想では「持続可能な社会を実現するための課題とその解決策」と「脱炭素」でした。自分で言うのもアレですが当たりましたね(って毎年出題されているようなものですが)。
そしてもう1つの出題はALPS処理水の海洋放出でした。これにはホントに驚きました。

①地方自治体の海外支援
②気候変動適応策

①環境保全と両立した再生可能エネルギー
②地球規模での環境危機

R2
①重点戦略(第5次環境基本計画から)
②地域循環共生圏

R1
①持続可能な社会への転換に必要となるイノベーション
②環境分野とかかわりが深いSDGs5つのゴール

H24 今後の環境政策のあり方(第4次環境基本計画から)
H23 グリーンイノベーション、3つの社会(低炭素社会・循環型社会・自然共生社会)
H22 環境先進国HERB(第3次環境基本計画から)
H21 持続可能な社会(第3次環境基本計画から)
H20 持続可能な社会(第3次環境基本計画から)
H19 持続可能な社会(第3次環境基本計画から)

最新の環境基本計画からしか出ていないといっても過言ではないですよね。しかも平成19~21年度は全く同じような内容で出題されています。
つまり、令和6年度試験も「持続可能な社会を実現するための課題とその解決策」を「第6環境基本計画」を踏まえた内容で展開できればOKです。ただ、ここ数年の環境分野の動きも踏まえる必要がありますよね。SDGsを筆頭に、海洋プラスチック汚染なんかも要注目です。
とはいえやっぱりなんといっても「脱炭素」ですよね。G7が広島で開催されましたし、R6こそ「脱炭素」じゃないでしょうか。脱炭素ポータルはもちろん、「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」が展開中です。
課題や解決策の方向性はぜひここから拾ってみてください。

【沖縄県島尻郡 慶良間諸島】

わたしの講座です。論文の添削を受けたい方はぜひどうぞ。

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