2024年6月3日月曜日

令和6年度技術士第2次試験 要チェック分野まとめ(Ⅱ--1)

6月になりました。
いよいよ筆記試験が迫ってきましたね。皆さん、準備は進んでいますでしょうか。さすがにまだ何もしていない、というひとはいないと思いますが、(そんなひとも)これから筆記試験までラストスパート頑張ってください。ここで最後のダッシュをかけられるかどうかで決まるといっても過言ではありません。
というわけで、たいへん遅くなりましたが(昨年度を除き)これまでわりと的中させたような気でいる当ブログの人気投稿記事ともいえる過去問出題ジャンルまとめと出題予想をこれからしばらく連載します。
もちろんアタルこともあればハズレることもあるわけで、当然ながらご自分でもいろいろと思いめぐらせながら試験問題、出題ジャンルを考えてみて下さい。

【沖縄県宮古島市 池間島】

まずは建設環境科目のⅡ-1から過去問を振り返ってみましょう。
①健全な水循環に向けた取組(課題と対応策)
②使用済み太陽光パネルの処理(課題と対策)
③道路緑化による景観向上機能と環境保全機能
④景観地区制度

事前予想としては、洋上風力発電、工事中騒音、建設リサイクル、外来種、底質DO、生物多様性、ブルーインフラを取り上げており、当たった!というものはひとつもありませんでした。。。。。
これまで4つのうち1つや2つはカスっていたんですけどね。スミマセン。
でも、景観地区制度は制度について知らなかったらなかなか厳しいものがありますが、水循環とか太陽光パネル廃棄物、あるいは道路緑化の機能については、持てる知識を総動員すればなんとか対応できるのではないか(建設環境の技術者なら対応してほしい)とも思います。無理やりでも頭の片隅から引っ張り上げて、なんとか答案用紙1枚ぶんを絞り出して下さい!そういう意味ではそこまで難しい問題ではなかったと思います。

①道路または鉄道の騒音対策
②猛禽類の「前倒環境調査」
③Eco-DRR
④建設発生土と建設汚泥

①富栄養化がもたらす魚類の生息環境の悪化
②2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略
③SDGs、建設部門における生物多様性保全に向けた取組
④太陽電池発電所アセス

①再生可能エネルギー発電施設の環境アセス(存在又は供用)
②特定建設資材廃棄物の再資源化促進策
③土壌汚染の除去等の措置
④国土のストックとしての価値向上における取組

①建設リサイクルと建設発生土(有効利用と適正処理の方策)
②騒音発生源対策(の技術的留意点)
③多自然川づくり(の技術的課題)
④環境影響評価法(における計画立案段階から準備書まで)の手続き

①低周波音とその対策
②底層溶存酸素量とその改善策
③再生可能エネルギーの導入状況と太陽光発電事業の課題
④建設事業における外来種対策と留意点

①外来種防止行動計画
②閉鎖性海域の環境保全目標
③気候変動を考慮した防災対策、減災対策
④土壌汚染による有害汚染物質の摂取経路

①湖沼やダム湖の富栄養化対策
②建設発生土のリサイクル
③騒音対策
④生物多様性民間参画

①生態系サービス
②再生可能エネルギー
③景観重要公共施設制度
④廃棄物最終処分場跡地

①生物多様性4つの危機
②ヒートアイランド現象
③循環型社会
④下層DO

①環境再生における順応的管理
②改正環境影響評価法
③建設リサイクル
④生態系ネットワーク

でした。
単純にまとめると、
●環境アセス手続き
●再生可能エネルギー(に係るアセスや環境保全措置)
●生物多様性の取り組み
●外来種対策
●建設リサイクル
●土壌汚染対策
●騒音の現状と環境保全措置
●富栄養化対策(水質浄化対策)
●景観

が繰り返し出題されています。
これが建設環境の基本的な専門分野だということがわかります。
上記分野は傾向もヘッタクレもありません。基礎の基礎、専門のなかの専門として習熟しておいてください。
そしてこの分野については過去1~2年くらいで改正された法律や更新された技術マニュアルなんかがあれば要チェックです。

試験方法の概要が示されている「平成31(2019)年度 技術士試験の概要について 」によると、Ⅱ‐1で問われている『専門知識』とは「選択科目」における専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識、とあります。
出題内容は 「選択科目」における重要なキーワードや新技術等に対する専門知識を問う
評価項目としては、技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,コミュニケーションの各項目、とあります。
「重要なキーワード」や「新技術」というのがミソですね。
その「重要なキーワード」や「新技術」を手掛かりに、昨今の話題なども鑑みると令和6年度は以下のようなあたりになるんじゃないかと予想しました(とはいえ昨年の予想とほぼ同じなんですが。。。)。

①ブルーインフラ ←昨年度はこれ系のものは出題されなかったので今度こそ出題されるのではないでしょうか。国交省が推している海版グリーンインフラであるブルーインフラあたりはやっぱり匂いますね。
②生物多様性 ←昨年3月に生物多様性国家戦略2023-2030が出ましたからね。概要は抑えておいてくださいよ。環境部門自然環境保全ではもう必出になると思いますが、建設環境でも出題される可能性が高いと思います。
③外来種対策 ←外来種対策、ここ数年出題がありませんのでそろそろ出るかもしれませんね。上記の生物多様性国家戦略に絡めて出題されることもあるかもしれません。そしてアカミミガメ及びアメリカザリガニに関する防除マニュアル等も出ましたよね。
④既存インフラ等を活用した再エネ導入 ←昨年度は太陽光発電(のパネル処理)が出ましたが、●●発電に特化したものではなく再エネ全般を網羅できる出題となるかもしれません。Ⅱ-1じゃなくてⅢのほうで出題されそうですが。。。
⑤工事中騒音 ←昨年度は騒音振動モノが出題されなかったので今年はどうでしょうか。工事中の、つまり工事用資材等の搬出入・建設機械の稼働に係る騒音及び振動といったあたりはいかがでしょうか。
砂浜保全 ←マニアックすぎますが、久しぶりに出題されていもいいのではないかと思っています。国交省で気候変動を踏まえた海岸保全のあり方についても検討されています。これが当たるとキモチイイだろうなぁ。
⑦建設リサイクル2020(廃プラスチックの分別・リサイクルの促進) ←いよいよ昨今話題の廃プラ問題、海洋プラスチック問題に絡めた出題があるのでは?ちょっと環境部門寄りすぎるかもしれませんが。。。

わたしの講座です。論文の添削を受けたい方はぜひどうぞ。

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