2024年6月9日日曜日

R6環境部門(自然環境保全)の要チェック分野まとめ(Ⅲ)

続いて環境部門自然環境保全の選択科目Ⅲです。
選択科目Ⅲは「社会的なニーズや技術の進歩に伴う様々な状況において生じているエンジニアリング問題を対象」に出題されます。
では具体的にどういったことが出題されていたのか見ていきましょう。
①池のかいぼり
②除染済土壌等の再生利用

池のかいぼりはテレビ番組を想起して微笑ましかったのですが、もうひとつは必須科目Ⅰに続いて福一原発事故による放射能汚染の除染処理後の土壌等再生利用についてのものでした。原発の放射能汚染処理後についてこうまで続けて問われるとは思わなかったのでしばし茫然となりました。

①ツル越冬地の分散
②生物多様性民間参画

①カワウ被害防止特定計画
②国際的な地域登録制度を活用した地域振興計画

R2
①事業者による生物多様性保全
②高山植物の衰退

R1
①地域のエコツーリズム推進
②生物多様性地域戦略

H30
①再生可能エネルギー導入
②侵略的外来種対策

H29
①世界自然遺産登録地
②自然公園におけるユニバーサルデザイン

H28
①生物多様性地域戦略
②自然公園の利用促進と保護

H27
①里地里山における生物多様性
②外来生物対策

H26
①多様な主体による協働
②絶滅危惧種の保全策

H25
①生物多様性国家戦略
②再生可能エネルギー

とにかく自然環境保全なので、
1に生物多様性
2に自然公園
これに尽きます。
生物多様性についてはさまざまなシチュエーションが年度によって変化しているだけです。
そしてR5年3月には生物多様性国家戦略2023-2030が出ましたからね。もうここから出題されるのは今度こそ必定でしょう。

なお時折問われる再生可能エネルギーについては、もちろん自然環境保全の技術士として回答するわけですから、当然「生物多様性」や「景観」の保全という観点からの課題と解決策を展開してくださいね。環境部門共通の必須科目Ⅰとは違う意識で書かないと痛い目に合うかもしれません(合わないかもしれませんが)。

わたしの予想(というか希望)は、今度こそ外来種被害防止対策ですかね。外来生物法が改正されましたし、アカミミガメやアメリカザリガニの話題が頻繁にありました。

【沖縄県竹富町 黒島】

とにかく基本的なことですから(そして選択科目Ⅱ-1、Ⅱ-2対策にもなりますので)、生物多様性国家戦略、生物多様性地域戦略(これも改定が出ていますよね)、外来種対策、自然公園(国立公園)・世界自然遺産登録地・ラムサール条約湿地等の維持管理、についてはしっかり整理、理解したうえで試験に臨んでください

わたしの講座です。論文の添削を受けたい方はぜひどうぞ。

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