2018年6月29日金曜日

A評価論文を書くために~Ⅱ-1は2部構成

前回はⅡ-2を先に取り上げましたが、今回は問題Ⅱ-1です。
日本技術士会が公表している試験内容の解説「平成25年度技術士第二次試験の内容について」を見ると、Ⅱ‐1で問われている『専門知識』の意味する内容は、
・「選択科目」における重要キーワードや新技術等に対する専門的知識を問う。 
とあります。重要キーワード新技術というのがミソですね。
解答内容は関連する施策に沿ったものが評価が高いです。

「あなたは現在の日本社会に存在するこれらの課題について知っていますか?」という試験官からの質問です。知っていることを整然と答えることが求められています。

H29年度の問題を見ると、どの問題も大きく2つの問いになっています(★印はわたしが付けました)。
Ⅱ-1-1 我が国では,生物多様性条約第10回締約国会議で採択された愛知目標の達成に向けて行動計画を策定し,各主体がさまざまな施策や事業,行動等に外来種対策の観点を盛り込み,計画的に実施しているところである。
この行動計画において,外来種対策を進めるに当たっての基本的な対策の考え方を2つ述べよ。
また,1つの主体を挙げ,求められる役割を述べよ。

Ⅱ-1-2 平成27年の「瀬戸内海環境保全特別措置法」の改正に当たっては,瀬戸内海を「豊かな海」とするための取組を推進することが定められた

★このように閉鎖性水域における環境保全に係る施策を「豊かな海」を目指して推進する際の目標として考えられることを,幅広い観点から3つ示し概説せよ。
★また,それぞれの目標ごとに,目標達成のための具体的な施策を1つずつ挙げよ。

Ⅱ-1-3 気候変動を考慮したインフラ整備の将来計画を立案するに当たり,

★「比較的発生頻度が高い*外力に対する防災対策」及び「施設の能力を大幅に上回る外力に対する減災対策」について対策立案の基本的考え方をそれぞれ説明した上で,
★それらに応じた具体的取組について示せ。
 *外力:災害の原因となる豪雨,高潮等の自然現象

Ⅱ-1-4 
★土壌汚染対策法が想定している土壌汚染による特定有害汚染物質の摂取経路を2つ挙げ,土壌汚染対策法により指定される有害汚染物質に係る基準について摂取経路を関連づけて経路ごとに説明せよ。
★また,土壌汚染状況調査の結果,汚染状態が基準に適合しない場合における区域指定について,汚染除去等の措置の必要性と関連づけて説明せよ。

【赤福&伊勢うどん】

前々回のA評価論文を書くために~書く前に、骨子やタイトル構成で整理するのところでも書いたように、問題文で書くことが求められていることをそのままタイトルとしたらいいです。

Ⅱ-1-1 外来種防止行動計画
1.基本的な対策の考え方
(1)対策の考え方その1
(2)対策の考え方その2
2.●●(主体)に求められる役割

Ⅱ-1-2 閉鎖性海域の環境保全目標
1.「豊かな海」を目指して推進する際の目標
(1)その1
(2)その2
(3)その3
2.具体的な施策
(1)その1
(2)その2
(3)その3

あるいは3部構成になりますが、
1.目標と具体的な施策
2.目標と具体的な施策
3.目標と具体的な施策

Ⅱ-1-3 気候変動を考慮した防災対策、減災対策
1.比較的発生頻度が高い外力に対する防災対策
(1)基本的考え方
(2)具体的取組
2.施設の能力を大幅に上回る外力に対する減災対策
(1)基本的考え方
(2)具体的取組

あるいは、
1.対策立案の基本的考え方
(1)比較的発生頻度が高い外力に対する防災対策
(2)施設の能力を大幅に上回る外力に対する減災対策
2.具体的取組
(1)比較的発生頻度が高い外力に対する防災対策
(2)施設の能力を大幅に上回る外力に対する減災対策

Ⅱ-1-4 土壌汚染による有害汚染物質の摂取経路
1.特定有害汚染物質の摂取経路
(1)その1
(2)その2
2.基準に適合しない場合における区域指定について

ほぼ2部構成になっていますよね。
解答の際の文章量としては半々くらいがいいです。

問題Ⅱ-1の4問から2問の選択とそれぞれの推敲には、2問で5~7分、1問あたり2~3分くらい、1問あたり25分で計50分、見直しに1分といったところでしょうか。長くても合計で1時間以内に収めてください(実際はⅡ-2を書き終わった後の残り時間をフルに使うというイメージで)。

添削指導を受けているひとは他者から気づきを与えてもらえるのでそれほど心配はしていませんが、独学でがんばっているひとはこの点を意識してご自分の解答論文を再度見直してみてください。

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