2018年6月25日月曜日

A評価論文を書くために~文章は簡潔に

受験票が皆さんの手元に届いたことと思います。身が引き締まりますね。
前回に引き続きA評価論文を書くための留意点について取り上げます。
今回はこれまた受講生にも口酸っぱく指摘している『文章は簡潔に』です。

情報てんこ盛り~下関海戦図
【坂本龍馬記念館】

前回指摘した、「自分に知識があることを試験官にわかってほしい」という思いが強いひとにこの傾向があるように感じます。
技術的内容が薄いんじゃないかと自信がもてず不安になってしまって、あれこれ頭に浮かんでくる重要キーワードを脈略なくなんでもかんでも盛り込んでしまうわけです。
書いている本人としては関連するキーワードなので脈略なく書いているわけではないのでしょうが、あれこれ風呂敷を広げすぎると着地点が違うところになっちゃう恐れがありますし、たとえ着地点はOKでも寄り道しすぎると横道にそれたぶんだけ根拠が怪しい、ということにもなってしまいます。
また、たとえ論理的に整合性がとれていたとしてもよっぽと文章力が高くないと、結局読み手(つまり試験官)に甘えてしまうことになります。どういうことかといいますと、長い文章をよんでいる間、主語なり述語なりを読む側はずっと記憶しつづけないといけないからです。
こういう文章が続くと読んでいてとっても疲れます。

ひとつの文章には主語、述語をひとつづつに絞ったほうがいいです。そして目的語を明確に。短文のつながりを論理的に展開するほうが論理的な技術士論文に相応しいA評価の文章が書けると思います。

添削指導を受けているひとは他者から気づきを与えてもらえるのでそれほど心配はしていませんが、独学でがんばっているひとはこの点を意識してご自分の解答論文を再度見直してみてください。

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