Ⅲ-2 天然資源が極めて少ない我が国が持続可能な発展を続けていくためには,廃棄物などの循環資源が有効に利用・適正処分される「循環型社会」を構築していくことが必要である。一方,2020年の東京オリンピック・パラリンピック関連工事等の本格化や社会資本の維持管理・更新時代の到来により,建設副産物の発生量の増加が想定される。この様な状況を踏まえて,建設副産物の3R(リデュース,リユース,リサイクル)に関して,以下の問いに答えよ。
(1)今後,建設副産物の3Rを推進していく上での課題を,多面的な視点から複数挙げ,その内容についてそれぞれ述べよ。
(2)上述した課題のうち,あなたが最も重要と考えるものを1つ挙げ,その理由を説明するとともに,その課題を解決するための対策を示せ。
(3)あなたの示した対策を実施する際に生じ得る問題点と,その問題点への対処方法について述べよ。
ドンピシャで出題されたのでビックリしました。
試験直前にブログで~今年の試験で出題されるのかはわかりませんが(出てもおかしくありません)~と取り上げた「建設発生土(循環型社会)における課題」、
さらにはその前の~来年以降の近い将来に再度出題される可能性は高いと踏んでいます~「建設リサイクル2014」をチェックしてもらえていたらバッチリ書けたのではないでしょうか。
なんだかんだでだんだん予想できるようになってきたような、そんな気が大きくなってしまいそうな自惚れ感にひたってしまいそうです。
このパターンから言えば、来年は『閉鎖性水域の水質改善』が出ますね。注目しておきたいと思います。
建設リサイクルに話をもどしますが、上記のブログで紹介した資料だけでも相当なレベルの回答が書けそうですが、せっかくなので今回は行政資料ではなく、ゼネコンさんによる現場サイドからの取組事例を紹介しますね。
特集:建設副産物のリサイクル
http://www.kajima.co.jp/news/digest/jun_2000/tokushu/toku01.htm
建設現場での取組み・リサイクル事例
ゼロエミッションをめざして
建設現場では大量の建設副産物が発生する。その中に廃棄物もあれば再生資源もある。特に現状でリサイクル率も低く処理上大きな問題となっているのが,混合廃棄物と建設汚泥である。数種の材料が混じった混合廃棄物の分別処理は建築工事での主要な課題だ。特に解体工事では木くず,紙くず,コンクリート塊,鉄筋くずから,ガラス,蛍光灯まで各種分別が必要とされている。一方,建設汚泥処理は大量発生する土木現場で大きな課題となっている。各現場ではそれぞれに方策検討を行い,リサイクル率の向上を図り,廃棄物の出ないゼロエミッション現場をめざしている。
建築工事における建設副産物3R
(Reduce,Reuse,Recycle)活動の徹底
当社における3R運動は1991年度から始まる。代表的モデル現場を中心に展開されてきた。中には建設大臣賞受賞の科研製薬建設工事(現・文京グリーンコート,98年竣工)や南千住四丁目都民住宅建設工事(昨年竣工)があげられる。このノウハウは引き継がれ大規模現場から中小現場まで展開中だ。さらなる徹底のためには混合廃棄物のリサイクル率向上が課題となっている。近年は解体・リニューアル分野での強化徹底にも重点が置かれている。
建設混合廃棄物の選別・再資源化フロー |
最後になりましたが、回答した論文の再現だけはしておいてくださいね!
では、また。
おつかれさまでした!
【北海道札幌市】
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