2024年7月23日火曜日

自然環境保全 選択科目Ⅱ-2 里地里山再生計画と沿岸生態系での自然とのふれあい活動の場等整備基本計画

つづいて「選択科目」に関する応用能力について試される選択科目Ⅱ-2です。
ひとつは健全な水循環の維持回復に資する里地里山保全再生計画、もういっこは沿岸生態系の自然とのふれあい活動や環境学習の場としての整備基本計画でした。ただの(というか受験者側で設定自由な)保全再生計画ではなく、保全再生の目的を提示しての出題でした。これからはこういったパターンになるんだろうなと思います(もともとそうでしたっけ)。
陸域メインのひとは里地里山、海域メインのかたはふれあい活動・環境学習の場のほうを選ばれたのでしょうか。2問の分散具合が絶妙で良い出題だと思いました。

Ⅱ-2 次の2設問(Ⅱ-2-1,Ⅱ-2-2)のうち1設問を選び解答せよ。(青色答案用紙に解答設問番号を明記し,答案用紙2枚を用いてまとめよ。)

Ⅱ-2-1 健全な水環境の維持・回復には,流域における取組が必要で,流域全体を通じて,貯留浸透・涵養能力の維持・向上を図り,湧水の保全・復活に取り組む必要がある。しかし,都市近郊の里地里山では,農地や水路・ため池,農用林等の利用が減り,竹林が増えるなど人間の働きかけを通じて形成されてきた自然環境が喪失・劣化し,水源涵養機能の低下や生物多様性も失われている。このような状況にある地方都市の流域の上流部に位置する公有地(約30ha)において,健全な水循環の維持・回復に資する里地里山の保全・再生計画を策定することになった。この業務を担当責任者として進めるに当たり,下記の(1)~(3)の問いに答えよ。

(1)当該対象地域の保全・再生において想定される課題を示し,課題解決に向けた調査,検討事項を説明せよ。
(2)業務を進める手順を列挙し,それぞれの留意すべき点,工夫を要する点を含めて述べよ。
(3)業務を効率的,効果的に進めるための関係者の調整方策について述べよ。

【沖縄県島尻郡座間味村 座間味島】

Ⅱ-2-2 沿岸域に分布する干潟,塩性湿地,藻場,サンゴ礁などを利用して,自然環境の保全・育成及び自然とのふれあいや環境教育・環境学習の場としての利用を目的とした整備の基本計画を策定することとなった。この業務を担当責任者として進めるに当たり,下記の(1)~(3)の問いに答えよ。

(1)対象地域の自然的社会的条件を設定し,本業務における調査,検討すべき事項について説明せよ。
(2)業務を進めるために必要な手順を示し,それぞれの留意すべき点,工夫を要する点を述べよ。
(3)業務を効率的,効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。

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