2024年7月25日木曜日

水産部門 必須科目Ⅰ 地球温暖化対策と海業の推進

最後に水産部門必須科目の問題文を取り上げます。
わたしの予想した災害からの復旧復興ではなかったですね。。。スミマセン。きっと来年には出ます。。。
とはいえ出題ジャンルとしては2問とも順当というか、既に過去問などでもネタを整理済のものですよね、地球温暖化対策と海業の推進(水産物消費の増進と交流人口の拡大)は。
新たな水産基本計画と照らしてみると、今年度も第1の柱(海洋環境の変化も踏まえた水産資源管理の着実な実施)と第3の柱(地域を支える漁村の活性化の推進)になりますかね。
それにしてもこないだ出たばっかりの令和5年度水産白書の特集テーマ(海業による漁村の活性化)が出題されるとは思いませんでした。。。

14 水産部門【必須科目Ⅰ】
Ⅰ 次の2問題(Ⅰ-1,Ⅰ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(解答問題番号を明記し,答案用紙3枚を用いてまとめよ。)

Ⅰ-1 地球温暖化による海水温の上昇などは,水産業に大きな影響を与えている。我が国近海における令和5(2023)年までの約100年間にわたる平均海面水温(年平均)の上昇率は+1.28℃/100年で,世界全体での上昇率(+0.61℃/100年)よりも大きく,我が国の気温の上昇率(+1.35℃/100年)と同程度の数値であった。このような気候変動による影響を考慮しながら,我が国の水産業振興を図るために,以下の問いに答えよ。

(1)水産部門全般を念頭に,地球温暖化対策としての業務を実施するうえでの課題を,技術者として多面的な観点から3つ抽出し,それぞれの観点を明記したうえで課題の内容を示せ。

(2)前問(1)で抽出した課題の中で,最も重要と考えられる課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を,水産部門の専門技術用語を交えて示せ。

(3)前問(2)で示した解決策を実行して生じる波及効果と,専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。

(4)前問(2)で示した解決策の実現において,技術者としての倫理,社会の持続可能性を踏まえて必要な要件を題意に即して述べよ。


いかにも南の魚ですね
【沖縄県那覇市】

Ⅰ-2 近年,漁村の人口減少や高齢化,漁獲量の低迷に伴う漁業所得の減少等により地域の活力が低下する中,豊かな自然や漁村ならではの地域資源と漁港施設や漁港内の水域・公共空地を有効活用した「海業」の取組が推進されている。令和4年3月に閣議決定された漁港漁場整備長期計画では,重点課題として,「海業」の振興と多様な人材の活躍による漁村の魅力と所得の向上が掲げられたところである。このような状況を踏まえて,以下の問いに答えよ。

(1)「海業」を推進し,水産物消費の増進や交流人口の拡大を図るために,技術者としての立場で,水産部門全体にわたり広く多面的な観点から3つの課題を抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,その課題の内容を示せ。

(2)前問(1)で抽出した課題の中で,最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を,水産部門の専門技術用語を交えて示せ。

(3)前問(2)で示した解決策を実行して生じる波及効果と,専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。

(4)前問(1)~(3)の実現に当たり,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。


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