2023年5月12日金曜日

令和5年度技術士第2次試験 要チェック分野まとめ(Ⅰ)

出題ジャンル予想をまとめた要チェック分野まとめ、最後に必須科目Ⅰ、令和元年度から復活した記述式(解答用紙3枚)です。
「技術部門」全般にわたる専門知識,応用能力,問題解決能力及び課題遂行能力に関するもので,現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から,多面的に課題を抽出して,その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。
とのことです。
部門共通というところがミソですね。
建設環境は建設部門ですので、いまいちど建設部門なのだと認識してください。暗示にかけてもいいです。
とにかく環境系のひとは「建設部門だ」という意識がたいへん低いです。

では具体的にどういったことが出題されていたのか、見てゆきましょう。

①DX
②カーボンニュートラル

①廃棄物
②風水害

①担い手確保
②戦略的なメンテナンス

①生産性向上
②国土強靭化

こうしてみると「●●における社会資本整備のあり方」を問う問題ばかりですね。
●●には、①防災減災、②インフラメンテナンス、③地域社会の実現、④経済の好循環、⑤DX、⑥脱炭素・インフラ空間の利活用、といったあたりになろうかと思います。
これすべて「第5次社会資本整備重点計画」から取っています。

令和4年度はDXと脱炭素でした。どちらも建設部門の大テーマなので例年通りの想定内でした。それ以前も「国土のグランドデザイン2050」で取り上げられている王道テーマでした。令和5年度もこの傾向が続くと思います。へんに捻らず王道テーマで多面的な課題を抽出してそれを解決する骨子を作成しておけばOKだと思います。

まずは令和4年版国土交通白書2022はあらためて目を通しておいてください。キーワードや課題を拾うくらいだったら概要版でも結構です。
その令和4年の白書といえば「気候変動とわたしたちの暮らし」がサブテーマでした。

と書いてはみましたが、今回わたしのイチオシは、人口減少のニュースが多かったことから
①人口減少・少子高齢化社会を見据えた社会資本整備(まちづくり・維持管理更新・生産性向上)
です(笑)。
次いで白書で取り上げられていた気候変動対策です。
②気候変動緩和策として脱炭素を踏まえたまちづくり
③気候変動適応策としての防災減災(あるいはまちづくり)

伊平屋島
【沖縄県島尻郡伊平屋村】

いずれにしろ、選択科目Ⅲと同様、なにがテーマとなっても建設部門の技術者としての対応はそんなにはバリエーションはないと思います(解答ネタ、解答パターンとして)。
あらかじめ上記のテーマごとに骨子を整理しておけば試験当日は出題テーマに合わせてアレンジする程度で対応できると思います。

わたしの講座です。論文の添削を受けたい方はぜひどうぞ。

0 件のコメント:

コメントを投稿