2023年5月8日月曜日

令和5年度技術士第2次試験 要チェック分野まとめ(Ⅱ--1)

GWいかがでしたか。
わたしは目標としていた部屋の模様替えは中途半端で持ち越しに、目標にしていなかったベランダピロティの植物の植え替えは思いのほか進みました。
思いのほかといえば、添削依頼が毎日のように届き、さらには添削結果をお返ししたら即行で修正論文が届く、といったことが休みのあいだ続きました。
今年の受講生の皆さんは熱いですね。その調子で頑張ってください!

いよいよ筆記試験対策のラストスパートです!ここで最後のダッシュをかけられるかどうかで決まるといっても過言ではありません。
というわけで、これまで好評いただいている(そして昨年度はわりと的中させたような気でいる)当ブログの人気投稿記事ともいえる過去問出題ジャンルまとめと出題予想をこれからしばらく連載します。
もちろんアタルこともあればハズレることもあるわけで、当然ながらご自分でもいろいろと思いめぐらせながら試験問題、出題ジャンルを考えてみて下さい。
7月の試験まであと2か月ちょっととなりました、残りの期間を集中して頑張ってください!

【沖縄県島尻郡伊平屋島】

まずは建設環境科目のⅡ-1から過去問を振り返ってみましょう。
①道路または鉄道の騒音対策
②猛禽類の「前倒環境調査」
③Eco-DRR
④建設発生土と建設汚泥

事前予想としては、風力発電、騒音、土壌汚染対策or建設発生土を取り上げており、ジャンルとしてはアタッタと言えばアタッタといえるのではないでしょうか。
要チェック分野まとめ、それから元ネタをピックアップしたブログ記事等を参考に、引用元資料や周辺知識も含めて整理しておけばじゅうぶん対応できたのではないでしょうか。
それにしても建設環境でEco-DRRが出題されたのには驚きました。

①富栄養化がもたらす魚類の生息環境の悪化
②2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略
③SDGs、建設部門における生物多様性保全に向けた取組
④太陽電池発電所アセス

①再生可能エネルギー発電施設の環境アセス(存在又は供用)
②特定建設資材廃棄物の再資源化促進策
③土壌汚染の除去等の措置
④国土のストックとしての価値向上における取組

①建設リサイクルと建設発生土(有効利用と適正処理の方策)
②騒音発生源対策(の技術的留意点)
③多自然川づくり(の技術的課題)
④環境影響評価法(における計画立案段階から準備書まで)の手続き

①低周波音とその対策
②底層溶存酸素量とその改善策
③再生可能エネルギーの導入状況と太陽光発電事業の課題
④建設事業における外来種対策と留意点

①外来種防止行動計画
②閉鎖性海域の環境保全目標
③気候変動を考慮した防災対策、減災対策
④土壌汚染による有害汚染物質の摂取経路

①湖沼やダム湖の富栄養化対策
②建設発生土のリサイクル
③騒音対策
④生物多様性民間参画

①生態系サービス
②再生可能エネルギー
③景観重要公共施設制度
④廃棄物最終処分場跡地

①生物多様性4つの危機
②ヒートアイランド現象
③循環型社会
④下層DO

①環境再生における順応的管理
②改正環境影響評価法
③建設リサイクル
④生態系ネットワーク

でした。
単純にまとめると、
●環境アセス手続き
●再生可能エネルギー(に係るアセスや環境保全措置)
●生物多様性の取り組み
●外来種対策
●建設リサイクル
●土壌汚染対策
●騒音の現状と環境保全措置
●富栄養化対策(水質浄化対策)

が繰り返し出題されています。
これが建設環境の基本的な専門分野だということがわかります。
上記分野は傾向もヘッタクレもありません。基礎の基礎、専門のなかの専門として習熟しておいてください。
そしてこの分野については過去1~2年くらいで改正された法律や更新された技術マニュアルなんかがあれば要チェックです。

試験方法の概要が示されている「平成31(2019)年度 技術士試験の概要について 」によると、Ⅱ‐1で問われている『専門知識』とは「選択科目」における専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識、とあります。
出題内容は 「選択科目」における重要なキーワードや新技術等に対する専門知識を問う。
評価項目としては、技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,コミュニケーションの各項目、とあります。
重要なキーワード」や「新技術」というのがミソですね。
その「重要なキーワード」や「新技術」を手掛かりに、昨今の話題なども鑑みると令和5年度は以下のようなあたりになるんじゃないかと予想しました(とはいえ昨年の予想とあまり変わり映えしませんが)。

ブルーインフラ ←昨年度はEco-DRRが出ましたが、その流れからすると、国交省が推している海版グリーンインフラであるブルーインフラあたりは匂いますね。
②生物多様性 ←3月に生物多様性国家戦略2023-2030が出ましたからね。概要は抑えておいてくださいよ。環境部門自然環境保全ではもう必出になると思いますが、建設環境でも出題される可能性が高いと思います。
③外来種対策 ←外来種対策、ここ数年出題がありませんのでそろそろ出るかもしれませんね。上記の生物多様性国家戦略に絡めて出題されることもあるかもしれません。そしてアカミミガメ及びアメリカザリガニに関する防除マニュアル等も出ましたよね。
④底層DO ←一昨年、琵琶湖・東京湾における底層溶存酸素量に係る水質環境基準の水域類型が指定されました。とはいえ、水質分野の王道は富栄養化対策です。
⑤砂浜保全 ←久しぶりに出題されていもいいのではないかと思っています。国交省で気候変動を踏まえた海岸保全のあり方についても検討されています。これが当たるとキモチイイだろうなぁ。
⑥洋上風力発電 ←昨年度も風力発電が出ましたが、国交省が推している再エネとしては洋上風力発電があります。もちろん再エネについては太陽光も要チェックですからね。
⑦建設リサイクル2020(廃プラスチックの分別・リサイクルの促進) ←昨年度は建設発生土と建設汚泥でしたので、いよいよ昨今話題の廃プラ問題、海洋プラスチック問題に絡めた出題があるのでは?
⑧工事中騒音 ←昨年度に出題されたので今年は出ないと思いますが、そうはいっても騒音振動ジャンルの受験生向けになんかしら出るかもしれません。工事中の、つまり工事用資材等の搬出入・建設機械の稼働に係る騒音及び振動といったあたりはいかがでしょうか。

わたしの講座です。論文の添削を受けたい方はぜひどうぞ。

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