2021年5月15日土曜日

令和3年度技術士第2次試験 要チェック分野まとめ(Ⅱ-1)

連日連夜、コロナ一色の報道ですが、1年経過しても収まるどころかオリンピックのこともあって騒ぎが大きくなっていますね。なんだか世情がギスギスしていてちっとも楽しくないです。
そんなことなので今年度の筆記試験もホントのところどうなるかわかりませんね。
昨年度は5月の時点で秋への延期が発表されました。緊急事態宣言下でも口頭試験を実施したことからも今年はおそらく予定通り7月に実施されるとは思いますが、しかしイギリス型に加えてインド型の変異株の拡がり、その社会への影響次第では試験どころではなくなるかもしれません。

とはいえ、前回も書きましたが、技術士試験を目指している限りは筆記試験がいつになろうとも受験して合格して登録しない限り技術士を名乗れませんから、ステイホームを追い風に勉強を頑張ってほしいと思います。

というわけで、これまで好評いただいている(そして昨年度はわりと的中させたような気でいる)当ブログの人気投稿記事ともいえる過去問出題ジャンルまとめと出題予想をこれからしばらく連載します。
もちろんアタルこともあれば年によってはハズレることもあるわけで、当然ながらご自分でもいろいろと思いめぐらせながら試験問題、出題ジャンルを考えてみて下さい。
そして7月の試験まで2か月を切りました、残りの期間を集中して頑張ってください!

テレビ朝日
【東京都港区六本木】

まずはⅡ-1から過去問を振り返ってみましょう。
①再生可能エネルギー発電施設の環境アセス(存在又は供用)
②特定建設資材廃棄物の再資源化促進策
③土壌汚染の除去等の措置
④国土のストックとしての価値向上における取組

①と③がドンピシャ!
②と④もまぁ当たらずとも遠からず、といった結果でした。

①建設リサイクルと建設発生土(有効利用と適正処理の方策)
②騒音発生源対策(の技術的留意点)
③多自然川づくり(の技術的課題)
④環境影響評価法(における計画立案段階から準備書まで)の手続き

①低周波音とその対策
②底層溶存酸素量とその改善策
③再生可能エネルギーの導入状況と太陽光発電事業の課題
④建設事業における外来種対策と留意点

①外来種防止行動計画
②閉鎖性海域の環境保全目標
③気候変動を考慮した防災対策、減災対策
④土壌汚染による有害汚染物質の摂取経路

①湖沼やダム湖の富栄養化対策
②建設発生土のリサイクル
③騒音対策
④生物多様性民間参画

①生態系サービス
②再生可能エネルギー
③景観重要公共施設制度
④廃棄物最終処分場跡地

①生物多様性4つの危機
②ヒートアイランド現象
③循環型社会
④下層DO

①環境再生における順応的管理
②改正環境影響評価法
③建設リサイクル
④生態系ネットワーク

でした。
単純にまとめると、
●環境アセス
●再生可能エネルギー(に係るアセスや環境保全措置)
●騒音の現状と環境保全措置
●建設リサイクル
●生物多様性の取り組み、外来種対策
●富栄養化対策(水質浄化対策)

が繰り返し出題されています。
これが建設環境の基本的な専門分野だということがわかります。
上記分野は傾向もヘッタクレもありません。こう言ってはミもフタもありませんが、試験に出る出ないも関係ありません。基礎の基礎、専門のなかの専門として習熟しておいてください。
そしてこの分野については過去1~2年くらいで改正された法律や更新された技術マニュアルなんかがあれば要チェックです。

令和元年度試験からは4問出題されたなかから1問を選択すればいいのですから、上記対策だけでもイケると思います。1問くらいは頻出分野からなにかしら出るんじゃないでしょうか。
頑張ってください!

。。。と、これでこの投稿を〆てしまうのもなんだかツマラナイので、ハズレ覚悟で予想してみたいと思います。

改正された試験方法の概要が示されている「平成31(2019)年度 技術士試験の概要について 」によると、Ⅱ‐1で問われている『専門知識』とは「選択科目」における専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識、とあります。
出題内容は 「選択科目」における重要なキーワードや新技術等に対する専門知識を問う。
評価項目としては、技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,コミュニケーションの各項目、とあります。
「重要なキーワード」や「新技術」というのがミソですね。

その「重要なキーワード」や「新技術」を手掛かりに、昨今の話題なども鑑みると令和3年度は以下のようなあたりになるんじゃないかと予想しました。
①SDGsのゴールに向けた建設分野での取組(目標6:安全な水とトイレを世界中に、目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに、目標11:住み続けられるまちづくりを、目標12:つくる責任 つかう責任、目標13:気候変動に具体的な対策を、目標14:海の豊かさを守ろう、目標15:陸の豊かさも守ろう) ←なんだかんだいってもヤッパリコレですね。Ⅱ-1に限らず必須科目や選択科目Ⅲのほうでも問われると思います。というか、直接問われなくてもSDGsに絡めて回答すると評価が上がると思います。
②生物多様性(GBO5) ←先日、日本語版がリリースされましたからね
沿岸透明度の目標設定ガイドライン ←出題されるまでシツコク取り上げます(笑)
砂浜保全 ←久しぶりに出題されていもいいのではないかと勝手に思っています。海岸形状のことだけでなく、海面上昇や陸水域の土砂管理も含んでいますので
海洋再生可能エネルギー発電、洋上風力発電アセス ←アセスや再生可能エネルギーものは1問は出題されるんじゃないかと思うので(関連して⑧と⑨)
建設リサイクル2020廃プラスチックの分別・リサイクルの促進) ←建設リサイクルも1問は出題されると思いますので、それに昨今話題の廃プラ問題と絡めてみました
気候変動(の建設分野への影響・「気候変動×防災」戦略 ←これはⅡ-1というよりは必須科目のほうで問われそうですね。
⑨太陽電池発電所に係る環境影響評価の合理化 ←まだ早いかな?

SDGsはざっくりですね(笑)
無理やりぎみですが、これまでの試験で頻出している分野である生物多様性、水質保全、循環型社会あたりのことをSDGsのゴールに絡めた出題があってもいいのかな、と思いました。

わたしの講座です。論文の添削を受けたい方はぜひどうぞ。

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